[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
BLゼロスの片思い、死にネタでリーガルが死んでいる設定です(ぇぇ
《ゼロス視点》
「……なぁ」
どんなに声を掛けても、返事が返ってくる事はないと分かっていた。ただ、青色は棺桶の中で幸せそうに眼を瞑っている。
いつからだろう。こんなにも、他人を愛しく思えるようになったのは。
「起きろよ、リーガル。ゼロス様がお早うのキスしてやるからよ」
悲しみをどこかへ追いやろうと無理矢理おどけてみせる。
今は、それを聞いてくれる人もいない。
(くっだらないなぁ……本当)
リーガルの青い髪を撫でる。指と指の間からさらりと細い糸のような髪が流れ落ちていった。
今度は腹筋の割れた腹部をつつく。
「今更だけど、よく見たらスゲェよなぁ……。俺様なんかとは大違いだぜ?」
俺様と違うところに惚れたんだけどな、と呟いた。頬に濡れる感覚。
(なんだ……俺、泣いてるのかよ。ダッセェの……)
ポタ、ポタ、とリーガルの冷たい頬に液体が落ちる。それはゼロスの涙。
情けないな―――、なんて思ってもいないことを口にする。
「俺って弱いな―――いつも強がってさ……リーガルにはバレバレだったみたいだけど」
(頼むから、お願いだから。
女神マーテル、アンタが本当に女神だって言うんなら―――リーガルを生かしてくれよ。
俺の命はどうなってもいいから、リーガルにだけは、生きてて欲しいんだよ)
今更そんなものに縋っても無理な事は分かっていた。
死者を生き返らせるなんて有得ないから。そのくらいは理解しているつもりだった。
頭では理解しているつもりだったんだけど。
「なぁ―――リーガル、あんたは今幸せか。
あんたが幸せなら―――俺様も幸せだぜ。
どうか安らかに、逝ってくれよ―――」
ずっとあんたの帰りを待ってるから、と呟いて。仲間達の所へと足を進めた。
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━
2007/11/7 琉嘉
いや、実際シンフォニアプレイしてないんですけど(ちょ
持ってるといえば持ってるんですけどね、兄さんがやってるのを見ただけなんで。
アビスを完全クリアしてやる気が起きればやろうかなー…なんて。
とりあえずこの2人はお気に入りです。